ワープロフロッピー修復

ディスク上のカビ、磁性体の劣化、管理領域の破損などより、読み込みができなくなったワープロフロッピーから可能な限りデータを取り出すサービスです。

目次

ワープロフロッピーのトラブル事例

文書フロッピーが異常です
「文書フロッピーが異常です」と表示される
カビによる汚損

近年の高温多湿な気象によるものか、長期保管していたフロッピーディスクに「カビ」が発生していることが見られます。カビはディスク表面を覆い、データの読み取りができなくなります。カビが生えた状態でディスクを読もうとすると、カビを引きずって磁気ヘッドが汚れ、汚れたヘッドが他のディスクまでをも破損させてしまいます。こうした場合場合、外装(ケース)を分解の上ディスクを取り出し、カビの除去洗浄を行います。磁性体を剥離しないよう、カビの種類によって様々な薬品を使い分けて慎重に洗浄を行います。

カビに汚染された5インチフロッピーの磁性体
5インチフロッピーの磁性体 白く見えるのがカビ
3日かけ完全にカビを洗浄した磁性体
3日かけて洗浄し、カビが完全に除去された磁性体
磁性体の損傷、管理領域の破損等の場合

フロッピーディスクドライブには「ヘッド」と呼ばれるデータを読み書きする機構があり、本来は定期的に清掃を行わなければなりません。

3.5インチフロッピーディスクドライブを分解したところ。中心に白く見えるのがヘッド部分
中心部に白く見えるのがヘッド部分

ヘッドが汚れたまま使用を続けると、データが記録されている磁性体にキズをつけてしまうことがあります。キズ、またはデータを管理するためのファイル管理情報テーブルを破壊させてしまっている場合、読み取り不可能となります。このような場合、ディスクを分解して修復を行います。可能な限りのセクタ情報を回収し、ファイル管理情報テーブルの修復を行い、再度文書フロッピーとして組み上げなおします。但し、削れてしまった部分に書き込まれていたデータは粉となっており、修復不可能です。

ガリガリに削れてしまった磁性体
ガリガリに削れた磁性体 削れた部分に書き込まれていたデータは修復不能
ハブリングの軸ズレ・脱落

フロッピーディスクにデータが保存されているにも関わらず「文書がありません」というメッセージが出る場合、ハブリングのズレが疑われます。3.5インチのフロッピーディスクは中心に金属製の「ハブリング」と言う部品があり、磁性体に接着されています。ハブリングはディスクドライブの回転を伝えるとともに、先頭位置を検出する重要な役割を果たしています。経年劣化により接着が緩むと先頭位置が狂い、データを読み出すことが不可能となります。

中心の金属部分がハブリング
中心にある円形の金属部分がハブリング

また、読み込み中に「シュッシュッシュッ」という擦過音がする場合、ハブリングが磁性体から剥がれて空転している可能性があります。

ハブリングが脱落していないか指で回して確認できる
ハブリングが脱落していないか指で回して確認できる

サービスの流れ

STEP
お預かり

フロッピーをお預かりします。店頭へご来店のほか、宅配・郵送でもご依頼可能です。

STEP
修復作業の実施

ディスクの外装を分解し、修復作業を行います。

STEP
納品媒体の作成

新しいフロッピーに書き込んで納品いたします。
変換サービスからのご依頼は変換を行います。

STEP
お支払い

店頭でのご依頼の場合、お引渡し時にお支払いいただきます。
配送でのご依頼はメールで請求書をお送りしますので代金をお支払いください。
お支払い方法は支払方法についてをご覧ください

STEP
納品

ご指定の方法でデータを納品いたします。
お預かりしているフロッピーはご返却いたします。

料金

料金は成果報酬制です。修復が全くできない場合は費用はいただいておりません。
また、一部のみ修復できる場合はお客様に成否のご判断をいただいております。
3.5インチ、5インチ一律です。

修復可能な場合
¥41,800円/枚

修復不能な場合
¥0

作業日数

1枚につき2~5営業日程度かかります。キズが深い場合、カビの根が深い場合、1週間以上かかる場合もあります。

ワープロフロッピー修復のよくある質問

ワープロフロッピー修復でよくいただくご質問と答えを掲載しています。
料金の支払い方法、契約方法等他のサービスと共通する質問はこちらをご覧ください。

元の状態に直りますか?

状態によります。管理情報の破損であれば、元の状態に修復できる可能性はありますが、磁性体が削れている場合、削れていた部分に記録されていたデータは削りかすとなって飛散していますので取り戻すことは不可能です。

多数の文書が入っていたはずのフロッピーが「初期化されていません」と表示されます

おそらく軸ズレが発生しています。フロッピーディスク中心部にある金属製のハブリングの接着が高温多湿の影響により緩み、軸がズレてしまうと発生します。

ワープロフロッピーをパソコンに入れたら読み込めず、その後ワープロでも読めなくなりました

ワープロフロッピーの文書管理情報が破損していると思われます。パソコン用のフォーマット形式と一部互換がある特定メーカーのワープロで発生します。修復できる可能性はあります。

ワープロのシステムフロッピーは修復できますか?

システムフロッピーは対応不可能です。既にメーカーでもサポートが終了しており、オークションやフリマサイトで根気よく探す以外に方法がありません。

復旧したい文書を指定できますか?

ご指定可能です。ご指定の文書が修復できない場合、修復不可能としてお取り扱いし、料金はかかりません。

誤って初期化したフロッピーは修復できますか?

メーカーと機種によりますので現物を確認する必要があります。但し、初期化した後に新たにデータを書き込んでいる場合は原理的に不可能です。

パソコンでお使いのフロッピーディスクの修復も当社のデータ復旧サービス「データSOS」にてお取り扱いしております。

ワープロフロッピー修復のお申込み

お申込みは当社のデータ復旧サービス専門サイト「データSOS」より承っております。

目次